デプスセンシングと3Dセンシングテクノロジー

ストラクチャードライト、パッシブ/アクティブステレオビジョン、統合型タイムオブフライト、ダイレクトタイムオブフライト、それとも反射光強度近接センサ?距離の検知と3Dシーンのキャプチャには、幅広い光学センシング技術が存在しますが、それぞれに異なるトレードオフがあります。ams OSRAMはイルミネータ、センサ、ドライバの包括的なポートフォリオを通じ、設計者がそれぞれのアプリケーションに最適なソリューションを選択し、導入することを可能にします。

カメラは2D画像をキャプチャします。デプスセンサは距離を追加します。

タッチレス水栓からAR/VRヘッドセット、ロボット、自動運転車まで、周囲の世界を「見る」製品は、ますます普及しています。 

カメラセンサは、「見る」ことができる製品を作るために最初に選択されるテクノロジーです。しかし、カメラ単独では2D画像しかキャプチャできません。実際の世界は三次元です。うまく機能させるために、これらアプリケーションのほとんどは、奥行きも把握する必要があります。 例えば、タッチレス水栓は手の距離を把握する必要があり、ロボットや自動運転車は、衝突を回避するために物体までの距離を検知する必要があり、そして拡張現実体験には、実世界のシーンの3Dマップが必要です。

デプスセンシング技術は、センサから周囲のオブジェクトまでの距離を直接計測します。必要に応じて、これを2D画像データと組み合わせ、SLAM(自己位置推定と地図作成の同時実行)などの技術を使用して、シーンの完全な3Dマップとその中の6DoFポジションを構築することができます。

×

複数の光学距離センシング技術。それぞれのトレードオフ。

距離の検知には通常、カメラ、LIDARそして反射光強度近接センサが使用されます。下表に示すように、適したものの選択には、レンジ、ロバスト性、分解能、出力、サイズ、コストの間のトレードオフが存在します。

カメラシステム

複数の位置から撮影されたカメラ画像を使用して、シーン内の特徴点(または投影された輝点)までの距離の三角測量です。

ams OSRAMは、パッシブステレオビジョン、ストラクチャードライト、アクティブステレオビジョンセンシングシステムを実現するためのイメージセンサ、マイクロカメラ、投光イルミネータおよびドットイルミネータモジュールを提供しています。

LIDARシステム

レーザーから対象物、そしてレシーバに戻るまでの光路の長さを直接測定します。

ams OSRAMはショートレンジアプリケーション向けの完全統合型dToFモジュールとiToF VCSELイルミネータ、そしてロングレンジのdToFとFMCW LIDARシステムを可能にするレーザーを提供しています。

反射光強度近接センサ

非常に短い距離は、IRエミッタをパルス照射して対象物から反射されるエネルギーを測定することで、おおよその測定を行うことができます。

ams OSRAMは完全統合型のデジタル近接センサとモジュールを提供しています。