ams、コロナウイルス感染症(SARS-CoV-2)の高速試験デバイス開発に向けて、医療技術スタートアップmidge medicalにセンサ技術を提供

  • わずか15分間で迅速に試験結果の取得が可能に

  • 遺伝子増幅機能を小型化するテクニックを活用し、家庭と医療機関の環境の両方にて、低価格で効果的な試験計画の導入を実現

  • ams AS7341Lスペクトルセンサがウイルス粒子のスペクトルの読出しを安定して実行します

 

高性能センサソリューションをグローバルに提供する大手サプライヤーのamsの日本法人amsジャパン株式会社(本社:東京都港区、カントリーマネージャー:岩本桂一)は本日、ベルリンを拠点とするドイツの医療技術スタートアップ、midge medicalに最新のセンサ技術を提供し、家庭と医療機関のヘルスケア環境で科学に基づいた遺伝子検査と血液検査を迅速にかつ低価格で実現するテクノロジーの開発を支援します。midge medicalは現在、コロナウイルス感染症(SARS-CoV-2)に対するポケットサイズの遺伝子検査の開発に注力しています。検査結果はスマートフォンから最短15分で読み出すことができます。amsとmidge medicalはこの提携を通じ、現在の市場をさらに前進させる可能性を持つテクノロジーを提供することを目標としています。

ams AS7341Lスペクトルセンサソリューションをベースに専用開発されたセンサシステムは、増幅したコロナウイルス感染症(SARS-CoV-2)ウイルス粒子のスペクトル分解による読み出しを可能にします。これにより、高品質のコンシューマー向け健康診断システムを提供するamsのポジショニングはさらに強化されます。

コロナウイルス感染症(SARS-CoV-2)の拡大防止を支援今回のコロナウイルス感染症(SARS-CoV-2)危機で明らかになったことがあります:現在のパンデミックおよび将来の危機的状況を管理するため、症状が出ている人、および無症状の人々にも、頻繁に高品質な試験を実施することが緊急に求められている、と専門家は指摘しています。この新しい検査は、感染症に対して低価格で頻繁、迅速な試験を大量に提供するという、まだ満たされないニーズに対処するものです。

大きな可能性を秘める提携
amsの高度光学センサ部門でエグゼクティブバイスプレジデントを務めるJennifer Zhaoは次のように述べています。「midge medicalが持つ独自の診断ビジョンとamsの高性能かつ高感度なスペクトルセンサを組み合わせ、現行のシステムに比べてわずかなコストで読み出し機能を小型化することが可能になりました。家庭や医療機関でのヘルスケア環境に分散して検査を実施することができます。midgeのスマートフォンアプリは、登録済みのスマートフォンへ瞬時に検査結果を表示できます」

midge medicalのCEO、Michael Dieboldは次のように述べています。「世界的に名を知られるamsのような強力なパートナーとの提携により、低価格な試験を市場へ投入することができ嬉しく思っています。広範かつ頻繁な検査により、予防接種がなくても、ほぼ通常の生活へ戻ることが再び可能となります」

amsのAS7341Lスペクトルセンサの詳細情報は、ams.comをご参照ください。

 

midge medicalについて
抗生物質耐性と闘うために2016年に設立された同社の統合型ポイント・オブ・ニード・プラットフォームは、感染症や疾患の早期発見、より正確で迅速な診断、定期的な検査に基づく慢性疾患の個別化治療のために設計されています