amsが最高性能のスペクトルALSを発表、次世代の上位モデルスマートフォンのカメラ性能を向上

  • 業界初となる上位モデルスマートフォン向けのスペクトル環境光センサ

  • AS7350が唯一、光源を正確に特定し、あらゆる照明条件下で正確なホワイトバランスを実現

  • amsの高性能センサ技術は、スマートフォンに不可欠なカメラレビュー性能で他を上回るなど、重要な差別化要因を携帯電話メーカーに提供

高性能センサソリューションをグローバルに提供する大手サプライヤーのamsの日本法人amsジャパン株式会社(本社:東京都港区、カントリーマネージャー:岩本桂一)は本日、ハイエンドスマートフォンカメラに向けた最先端のスペクトル環境光センサ(ALS)であるAS7350を発表しました。この新たなセンサは、色のコントラストが非常に強い環境や光源の質が理想的でない、あるいはばらつきがある状況であっても最高画質を実現できるため、コンシューマー向けデバイスであってもプロフェッショナルレベルの写真撮影が可能となります。AS7350は、スペクトルを再構成して光源を特定し、あらゆる照明条件下でかつてない精度の自動ホワイトバランスを提供することで、これを初めて実現しました。

より高度なカメラ機能が消費者から求められるなか、携帯電話メーカーは、画質を改善することによる差別化に取り組んでいます。ソーシャルメディアでの動画共有や完璧な風景写真の撮影など、ハイエンドのカメラ機能を活用した撮影は今日のスマートフォンに不可欠なアプリケーションであり、携帯電話メーカーにとっては大きな差別化要素となっています。より高度なカメラ機能を求める消費者に後押しされたメーカーは、画質を改善することで他社製品との差別化に取り組んでいます。ハイエンドのAS7350スペクトルALSセンサを選択することでOEMは競争における優位性を獲得し、販売数の最大化や市場における競争リスクの緩和が可能になります。

環境光条件を正確に特定することで、AS7350は色のコントラストが大きいシーンでもかつてない画質を実現します。これにより、モバイルデバイスへのプロフェッショナルレベルのカメラ品質の提供を目指すモバイルデバイスメーカーを支えます。 

amsのカラー&スペクトルセンサ事業担当バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーであるライナー・ユンぺルツ(Reiner Jumpertz)は、次のように述べています。「多くの消費者にとって、上位モデルの携帯電話を選ぶ際に最も重視する要素はカメラの性能です。彼らはプロのテストやユーザーのレビューを参照して、モデルを細かく調査します。私たちは、今こそがコンシューマー向けデバイスでのプロフェッショナルレベルの画質提供におけるターニングポイントであると考えています。スマートフォンメーカーはAS7350スペクトルALSを導入することで、環境光の光源を検出して特定できるため、ホワイトバランス情報を非常に正確に取得できます。これは通常のRGBセンサの範囲を超えており、消費者へ世界最高レベルの画質を提供できます」

光源の特定により完璧な撮影シーンを把握
プロの写真家は、異なる照明光源が写真の質や演色の質に与える影響を理解しています。環境光による歪みを補正するために画像の色処理を補正するホワイトバランスは、高度な写真撮影に不可欠な機能です。高度なホワイトバランス機能がコンシューマー向けデバイスに提供されることで、これまでプロフェッショナル用カメラ市場に限定されていた機能が広く利用できるようになります。

AS7350は日光、白熱灯、蛍光灯、全タイプのLED、またそれらの組み合わせを含む、あらゆる種類の光源を特定できます。市場において最先端を誇るこの高度スペクトル環境光センサでは、可視光領域で均等に配置されたチャンネルが8つ、フリッカチャンネル1つ、近赤外線(NIR)チャンネル1つ、クリアチャンネル 1つという11チャンネルが、コンパクトな3.1mm×2.0mm×1.0mmのLGAパッケージにすべて収められています。フリッカチャンネルは50 Hz~3 kHz(実装によってはそれ以上)の範囲で人工光源のフリッカー周波数を検出します。

amsはAS7350のユーザー向けに完全なイネーブルメントキットを提供しています。AS7350は2020年第一四半期にサンプル提供を開始する予定です。

amsのスペクトルセンシング技術の詳細については、こちらをご覧ください  https://ams.com/technology/spectral-sensing

AS7350の詳細については、こちらをご覧ください。https://ams.com/as7350