ams、ハイエンドの民生および産業用アプリケーション向けに最も広いダイナミックレンジと最高感度を実現する新しいXYZカラーセンサを発表

ams(日本法人:amsジャパン株式会社、東京都港区、カントリーマネージャー 岩本桂一)は本日、最新のXYZ「三刺激」カラーセンサの出荷を発表しました。本センサは、類似のどの先行デバイスよりも高い感度を実現し、より幅広い変換時間の選択肢を提供します。amsのTCS3430およびAS7261のトゥルーカラーセンサ・ポートフォリオに加わったAS73211は、ハイエンドディスプレイやスポットライト、色差計の開発要件に対応します。

amsのカラーセンサJENCOLOR®ファミリであるAS73211は、そのフィルタ・オン・グラス・テクノロジーによって光学特性を強化します。ヒトの目の機能に基づく業界標準CIE1931三刺激モデルで定義された人間の目が一般的に知覚する光に非常に近い値で、光および色を測定します。

この新しいセンサは、光源レベル0.4ルクスから最大208キロルクスまでのダイナミックレンジ250,000,000:1の範囲で色を高精度に測定するので、月光から明るい太陽光まで、さまざまに異なる照明条件での効率的なオペレーションが可能になります。

高感度なAS73211は、ディスプレイ画面の黒い画素や濃い肌の色、黒色の塗料もしくは土など、暗い色の対象や素材を、光量の少ない状態でも正確に測定するのに最適です。本センサの24ビットの光‐デジタル統合コンバータは125µs~16sの幅で変換時間を構成できるので、ユーザはオペレーションを測定時間と正確さとの間で最適なバランスに調整することができます。

AS73211は消費電力が少なく、自動電源オフモードもあるので、低エネルギーなハンドヘルドアプリケーションでの使用もサポートします。

高性能かつ小型のAS73211は以下のようなアプリケーションで力を発揮します。:
•    医療用およびハイエンドのプロフェッショナル用ディスプレイでの白色バランスやディスプレイカラーマネジメント
•    スポットライト、プロジェクションシステムおよびビデオウォールモジュールでのパワーLEDのコントロール
•    プロ用の髪および肌トーン分析
•    プロ用および産業用のカラー選定やマッチング機器
•    航空機のディスプレイおよび照明コントロール――単一のAS73211で、最大限の明るさからわずかな明かりまで、幅広い出力の全域でフィードバックコントロールをサポート可能
上記以外のアプリケーションでも、AS73211の統合シリコン干渉フィルタは時間および温度で非常に安定したパフォーマンスを提供するだけでなく、エンドプロダクトが寿命を迎えるまで、これ以上のキャリブレーションが不要です。

本デバイスが非常に高性能なのは、チップの表面上での驚くほど広いセンシング領域のおかげでもあります。デバイスの高度な電気的および光学的設計により、コンパクトな16リードQFNパッケージにこれを収納することが可能で、同時に紫外線照射による影響に対しても高い耐性があります。

フィルタの熱的特性が安定しているので、AS73211は-40~125℃という広い温度幅でのオペレーションが可能になります。AS73211の統合型温度センサの測定値に基づいて内部補償することで、作動温度幅全域で色測定の正確さを維持します。

ams、マーケティングマネージャ、マークス・ブーシ(Markus Busz)は次のようにコメントしています。「AS73211は、ハイエンドの民生および産業用デバイスの開発要件に応えると共に、amsのXYZセンサポートフォリオの拡大を実現します。大きな検出領域を特徴としたams独自の設計と、統合型24ビットの光-デジタルコンバータは、市場にあるXYZセンサの中でも最も高感度かつ最も広いダイナミックレンジを備えたセンサになりました」

カラーセンサAS73211は現在、量産中です。価格につきましては、当社代理店までお問い合わせください。AS73211の評価ボードは、ams製品の指定販売店で入手可能です。

サンプル請求または技術情報についてはこちらのサイトをご覧ください。AS73211.