ams、民生用アプリケーション向けで最小となる三刺激XYZ True Color センサを発表

ams(日本法人:amsジャパン株式会社、東京都港区、カントリーマネージャー 岩本桂一)は本日、ノートPCやスマートフォン、タブレットなどのコンシューマ向けデバイスに適した省スペース設計として初のXYZ三刺激True ColorセンサIC、TCS3430を発表しました。

TCS3430は、CIE1931の「標準観測者」のXYZスケールに適合する照度(明るさ)および色度のデジタル測定を実現することで、人間の平均的光覚を定量化する際の業界標準となっているTrue Color機能を可能にします。本デバイスは、ディスプレイ管理、自動ホワイトバランス、カラーマネージメントなどに使用できます。

RGBカラーセンサを最新のコスト効率のよいTCS3430に置き換えることで、カメラやディスプレイのパフォーマンスを劇的に向上させることができるようになり、モバイルデバイスユーザーは次のような機能を享受することができます。

  • 周辺環境の相関色温度(CCT)レベルに基づき、ディスプレイの色や明るさを暖色または寒色白色方向へ調整
  • ソース入力に基づいてカラーバランスや鮮明な画像を提供する、高品質ディスプレイのキャリブレーション
  • プロフェッショナル仕様の撮影機器でのパフォーマンスに匹敵するような、カメラからのより写実的でほぼ色歪みの発生しない画像

TCS3430は、干渉光学フィルタをウエハ上に直接制作するamsの技術の賜物です。amsの干渉フィルタは、人間の目のXYZスペクトル応答をモデルにしたスペクトル特性を得ることができるものです。

TCS3430のフィルタは、X、Y、Zチャネルに赤外チャネル2つを加えた5つのチャネルを提供します。この赤外チャネルは、高度な光源検出に使われます。Yチャネルの可視光スペクトルのうち緑部分に対する反応が照度測定を提供し、カラーセンサとしてだけでなく周辺光センサとしてもTCS3430を運用できるようにします。

TCS3430は、2.41mm×1.75mm×1.00mm のICパッケージで供給されます。センサ開口部は無彩色のディフューザーで覆われている必要があります。TCS3430は感受性が高くダイナミックレンジも広いため、暗色または透明なカバーガラスの背面にも搭載可能です。1.8Vの電力供給から駆動し、ホストプロセッサにはI2Cインターフェースを提供します。

ams、カラーセンサ担当シニアマーケティングマネージャ、ケヴィン・ジェンセンは次のようにコメントしています。「TCS3430は、市場最小のTrue Colorセンサです。民生製品において、周辺光の状況にあわせ、画像のTrue Colorに近づけることで、その色と照度のパフォーマンスを大幅に向上させ、管理を可能にします。消費者はますます色の概念を意識するようになってきています。最近の調査でも、家にあるアイテムを店やオンラインにあるものに負けないようにすることに魅力を感じていることが確認されています。画像の正確な白色点バランスは、デザイナーやプロフェッショナルのために画質を向上させるだけでなく、一般的な消費者の決定をアシストし、全体的に返品を削減します」

TCS3430は現在、サンプル出荷中です。価格につきましては、当社代理店までお問い合わせください。発注数量は1,000ユニット単位です。TCS3430の評価ボードはamsのICダイレクト・オンラインストアで入手可能です。サンプルのご請求およびさらに詳細な技術情報については、こちらのサイトをご覧ください。TCS3430.