ams、カラーとスペクトルセンシング技術の専門メーカー、MAZeTを買収し、先端光学センシングの分野で主導的な立場を拡大

ams(日本法人:amsジャパン株式会社、東京都品川区、カントリーマネージャー 岩本桂一)は本日、カラーセンシングとスペクトルセンシング技術の専門メーカー、MAZeT GmbHの株式を100%取得する取引を完了しました。この取引の金額は開示されていません。この戦略的な企業買収は、先端光学センサの分野におけるamsの市場でのリーダーシップを一層拡大すると共に、新しい光学センシング用途でのamsの立場を強化するものです。

MAZeTは、産業と医療の用途に的を絞り、高度なカラー及びスペクトル検知技術と優れた光工学の分野において、非常に強力なシステムとノウハウを提供しています。MAZeTは、ICやフィルタの設計、ならびにハードウェアとソフトウェアシステムの開発に対応する能力を保有し、同社が開発したJENCOLOR®は現在、航空機内の照明設備、農業向けセンサ、ならびに医療用皮膚損傷分析技術などの用途で採用されています。 

MAZeTは、かつての業界内の株主に対し、モジュールサプライヤとしての役割も果たしています。MAZeTはドイツのイェーナに拠点を置き、およそ80人の従業員を抱え、着実に収益を上げている会社です。イェーナという地域は、光学技術に優れた世界的な中心地として知られており、amsは着実に発展を遂げるための確固たる基板を得ることになります。

MAZeT社、最高経営責任者(CEO)、フレット・グルネルト(Fred Grunert)博士の今回の取引についてのコメント。「MAZeTはカラー及びスペクトル(分光)センサ技術を先頭に立って開発してきました。私たちは、amsの一員になれることを光栄に思っています。両社の製品やセンサ技術が補い合うように一体化することによって、私たちのリーダーシップは、より一層と強固なものになります。両社のシナジーは、自動車、産業、医療、およびスマート照明のエンドマーケットをターゲットにした優れた光学センサポートフォリオを生み出すでしょう」

ams、エマージングセンサソリューション事業部門担当上席副社長兼ジェネラルマネージャ、トーマス・リーナー(Thomas Riener)のコメント。「私たちは、MAZeTのチームがamsに加わることをとても楽しみにしています。私たちは、MAZeTが誇る優れた光学分野のノウハウ取得することで、検知および照明管理、物理的パラメータの測定、ディスプレイ上の表示色と実際の色との適合といった様々な分野で新たな製品を開発し、新たな用途を開拓する機会に恵まれるでしょう。amsが保有している経営能力と生産能力、ならびに世界的な規模の販売能力によって、この取引による戦略的な可能性が拡大し、さらなる相乗効果が生まれるのです」